恋愛の始め方
慣れたように鍵を開け、ドアを開く。

そしてあたしの腕を掴み、あたしのことも部屋へと居れる。

中に入るとスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを緩める。

その姿が様になって居て、カッコいいと見惚れそうになる。


「そう言えば、まだ途中だったよな?話」


あたしのことを、意地悪そうな瞳で見つめて来る。


「・・・知らない」

「お前、ホント素直じゃない女」


そんなこと言われても、知らないし。


「素直な女が、好きなんだ」

「嘘つく女より、素直な女の方が可愛いだろ」


「だろ」と言われても、そんなの知ったことじゃない。


「でも今の俺は、不器用で、嘘つきな女が気になって仕方ねぇ」


フッと鼻で笑い、間宮は自分の隣に来るように促す。

だから、あたしは仕方なく間宮の指示に従った。

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