恋愛の始め方
「かなさん。お疲れ様でした」


事務員が、かなの退職を労う。


「短い間だったけど、ありがとう」

「かなさん居なくなったら、寂しくなります」

「志乃のサポートよろしくね」


なんて、2人は話し出す。

そんな2人の姿も、もう見れないんだなぁ。

そう思えば、寂しい。


「じゃあ、私は先に失礼しますね。お疲れ様でした」


事務員があたしにも聞こえるように、先ほどより大きな声で言った。


「お疲れ様でした」


事務員のことを、かなと見送る。


「この後、暇でしょ?久々に飲まない?」

「あたしは良いけど」

「家帰って着替えてくるから、ついでに飲み物とかつまみとか買ってくるね。じや、後で」


そう言うと、かなはサッサッと出て言った。

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