恋愛の始め方
「後悔?そんなのしてないよ。むしろ、ここを離れる方が後悔しそう」

「でも、決めたんでしょ?」

「うん。残っても離れても後悔するから、少しでも後悔が少ない方にした」


後悔が少ない方、か。

そんな選び方があるんだ。


「・・・行かないで欲しい。本当は、かなにずっと居て欲しい。かなが居なくなるだけで、凄く心細い」

「志乃・・・」

「でも・・・かなには、笑ってて欲しい。幸せになって欲しい。だから、寂しいけど・・・いってらっしゃい」


__ギュッ__


痛いくらいの力で、かなはあたしのことを抱きしめる。


「志乃、大好き。あたしは何があっても、ずっと、ずーっと、志乃の味方だから!」

「ありがとう、かな」

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