拷問ゲーム
オレは、監視部屋へと続く長い廊下の途中で、
青ざめた顔の大和田とニヤニヤ笑っているスキンヘッドの志村と顔を合わせた。




オレは長い廊下を歩きながら、
ひ弱ないじめられっ子のような大和田に目を向けた。




オレは一目見て、大和田は、とても拷問に耐えられそうもない根性なしだと思った。




あのヒョロヒョロの細い体、青白い肌、意志の弱そうな瞳、
オレは本能的に、大和田という男は、弱者であると、
その雰囲気から感じ取っていた。




「おう、中川。

なかなか見ごたえのある拷問だったぜ」




スキンヘッドの志村が、オレの感情を無視して、うれしそうにそう言った。




「そうですよね、志村さん。

高木の悲鳴って、最高でしょ」




「ああ、最高だぜ。

あの泣きながら、助けを求めるとこなんて、本当にたまらなかったぜ」




「お前ら、いい加減にしやがれ!」




オレは、クズな二人にバカにされたのに耐えられなくて、長い廊下で声を張り上げた。




「テメェら、オレを何だと思ってやがる。

オレは、お前らのおもちゃじゃねぇ。

オレは、ちゃんとした人格を持つ人間だ!」
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