空の上から愛してる


何て言ったらいいのかな。
もう訳が分からないよ。

涙が込み上げる。



「そっそうなんだ…」



「うん」



明らかに動揺する。
動揺して缶を持つ手が震えてしまう。


途切れる会話。



限界が迫る。
涙が流れ、視界がおかしくなる。
ピントが合わないよ。
頬を伝って、それは床に落ちていく。



もうダメだよ。
好きが溢れてしまうよ。

名前であなたを呼びたい。



「優くん!!あたし…あたしまだ…まだ優くんが…」



一歩近づいて、叫んだあたし。


触れて欲しい。
抱きしめて欲しい。
キスをして欲しい。



こんなことを思ってしまうあたしは罪ですか。




突き落とされる自分。
届かぬ想い。



「百合…やめろ。それ以上言うな。俺は…ナナしか見てねぇ…」




どうして顔を見て言ってくれないの?
そうしたら諦めがつくのに。



優くんも戦っていた。
自分自身と。





「…ぅ…っ…ごめんな…さい…ばいばい…」





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