君と私の恋愛経験値
Lv.0

ピリリッピリリッ



ベッドの隣に置いてあるお気に入りの目覚まし時計が鳴って、私の目がパッチリと開く。

いつもはダラダラしちゃう朝も、今日は違う。


朝7時、桜の花びらが舞う一年で一番素敵な出会いの時期、春。



「…っ、今日から高校生だー!!!!」



ベッドから飛び上がりながら、
大声で叫ぶ私は夏木 二葉。



待ちに待った今日は、新しい生活が始まる入学式です!




「二葉!!うるさい!!!早く支度して学校行きなさい!!!!」



ヒステリックに叫びながら怒ってる、お母さんのほうがうるさいような…


そう思いながら、軽やかな足取りでクローゼットから制服を取り出す。


キッチリとアイロンをかけて用意してあるブラウスに袖を通して、膝上数センチのミニスカートを着て練習してきたとおり可愛らしい赤のリボンを胸につける。



…うん、完璧!
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