君と私の恋愛経験値
Lv.2
ピーンポーン
ーーーガチャガチャ
「ただいまー」
「お帰りなさい」
なんか今日は、どっと疲れたなぁ。
いつものように、今日の出来事をお母さんに話す気力もなくて自分の部屋に向かう。
ーードサッ!
雪崩れ込むようにベッドに寝転がって、天井を眺める。
しばらくして、
ピーンポーンとまた玄関のチャイムが鳴った。
あまりよく聞こえないけど、なんかお母さんと話してるみたい…
でも疲れのせいか眠気が私を襲って来て、うとうとし始める。
「二葉ー!
貝斗くん来てくれたわよー」
…って、え!!?
なんで貝斗が!?
あ、そういえば部屋に来い、って言われてたんだった…。
トントントン
足音がだんだん近づいてくる。
え、まさかもうこの部屋にくるの!?
ーーーガチャッ
「ちょ、ノックしてよ!!」
まさかそんなにはやく私の部屋に入ってくるとは思いもしなかったから、私はベッドの上にだらんと仰向け状態。
脱ぎ捨てられた、上着。散らばった、鞄。
「うわっ、お前、女子力なさすぎんだろ」