キミの隣、笑顔のあなた




わあ・・・。

数学の参考書や、問題集など、たくさん置いてあって、感動してしまった。


帰ろうかな・・・?


ふかふかソファが名残惜しいけれど、これ以上ここにいてもあれかな、と思い、立ち上がった。

「んー、じゃあ。そろそろ帰ろうかな。」

「ん?あ、ああ。気をつけて帰れよ。」

一瞬で先生モードに切り替わる。

さっきまでの昔のような懐かしさはもう、ない。

「はい。大丈夫ですよ。」

そんな澄にいにつられてか、私も生徒っぽく敬語になってしまう。

「それじゃあ、さようなら附田先生、また明日。」

出口につき、澄にいに向かってそう言った。

”また明日”は余計だったかもしれない。

でも今までと違い、形は違えど毎日会えることがうれしくて、思わず出てきてしまった。


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