黒狼と3年前の真実 【短編】
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「…里依!」

「あ、ごめん…、なに皐?」

「なにって、さっきから上の空だぞ?」



さっきからなにも耳に入らない。
円から新たに透麻の事実を知ったから?

亡くなる数ヶ月前から薬は飲んでいた。


理由を聞いた時、

『少し、風邪をこじらせてるだけだ。』

と、そう言われた。



「そんなことないよ。」

「悩み事か?話してみろよ。」

「ううん、本当に何もないの。」



そう、もう過ぎた話だ。
過去を振り返っても、もう無駄だ。


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