愛されたい きつね
◇◇◇
ある森に、きつねがすんでいました。
きつねはいつもひとりぼっちでした。
「ああ、友だちがほしいなぁ」
きつねはいつもそう思っていました。
ある日きつねは
通りかかったうさぎに言いました。
「うさぎさん、うさぎさん。
僕の友だちになってくれない?」
「いやだよ。
だってきみは
僕らうさぎを食べるじゃないか」
うさぎはプリプリと怒って
行ってしまいました。