愛されたい きつね
次の日きつねは
森に流れている川で
くまにあいました。
きつねはくまに言いました。
「くまさん、くまさん。
僕と友だちになってくれない?」
「いやだよ。
だってきみは
僕より弱いじゃないか」
くまは笑いながら
行ってしまいました。
きつねは毎日、毎日
森のどうぶつたちに話しかけました。
「僕の友だちになってくれない?」
だけど
だれもきつねの友だちには
なってくれませんでした。