毎日だって好きって言うよ。

えっと……これは?


「はぐれないように」


そう言われて……。


「あ……えと……はい」


私は、躊躇しながらもゆっくりとその手に自分の手を重ねた。




これは今日一日、心臓が持つのか心配になってきたぞ。










始めに、私達は映画のチケットを取りに映画館へと向かった。


「うっわ…すげー混んでる……」


みんな考えることは同じなのか、チケット売り場は予想を遥かに上回る大混雑ぶり!


間違いなく人混み嫌いであろう悠太先輩は、あからさまに嫌な顔をしていらっしゃる……。


「クリスマスとか、どこもこんな感じなんでしょうね!早くチケット取らないと随分後の時間になっちゃう!先輩!何観ましょうか!」


「……あれ」


悠太先輩が指を差したのは、あきらかに空席が沢山ありそうな季節外れのホラー映画。


「クリスマスにホラーですか!?この寒い中凍え死にますよっ!!」


「だって、空いてそうだし」


「人口密度で決めないでください!もっとホットなので行きましょうよ!!クリスマスなんですから!!」


「じゃあ、ピヨちゃん決めていいよ」


「本当ですか!?んーじゃあ……」


ホラーはちょっとあれだけど、この時期は観たい映画が沢山あったはず。
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