毎日だって好きって言うよ。
えっと……これは?
「はぐれないように」
そう言われて……。
「あ……えと……はい」
私は、躊躇しながらもゆっくりとその手に自分の手を重ねた。
これは今日一日、心臓が持つのか心配になってきたぞ。
*
始めに、私達は映画のチケットを取りに映画館へと向かった。
「うっわ…すげー混んでる……」
みんな考えることは同じなのか、チケット売り場は予想を遥かに上回る大混雑ぶり!
間違いなく人混み嫌いであろう悠太先輩は、あからさまに嫌な顔をしていらっしゃる……。
「クリスマスとか、どこもこんな感じなんでしょうね!早くチケット取らないと随分後の時間になっちゃう!先輩!何観ましょうか!」
「……あれ」
悠太先輩が指を差したのは、あきらかに空席が沢山ありそうな季節外れのホラー映画。
「クリスマスにホラーですか!?この寒い中凍え死にますよっ!!」
「だって、空いてそうだし」
「人口密度で決めないでください!もっとホットなので行きましょうよ!!クリスマスなんですから!!」
「じゃあ、ピヨちゃん決めていいよ」
「本当ですか!?んーじゃあ……」
ホラーはちょっとあれだけど、この時期は観たい映画が沢山あったはず。