クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「お取込み中、失礼……どれがいいですか?」
部長が誰かに断りを入れてから、私を振り返って好みを聞いてくる。
並んでいる自販機、適当に置かれたソファ、窓で四角に切り取られた景色。そこにある光景は見慣れているのに、望まない出来事に脳が否定する。
「……」
問いかけに答えることなく、部長に視線を戻して取り繕う。泳がせる視線は自販機のメニューを見ているようで、全く入らず……。
「瀬織さん、確かこのミルクティーお好きでしたよね?」
鈍い音を立ててペットボトルが落ちた。
私は、知らない女性と佇む柏原さんを見つめてばかりで、部長に背中を押されてようやく動いた。