クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「……悪い」
しっとりと離れた唇は、すぐに謝罪を述べた。
真っ暗の中にある、さらに暗い布団の中。
ぴったりと隙間なくくっついた身体が、途端に恥ずかしさを覚えた。
「一体何事ですか?!」
「悪かったよ、本当にすまない」
千堂部長の胸元を手のひらで押し返したら、肌蹴ていたそこに直に触れてしまい、慌てて両手をしまいこむ。
どちらからともなく起き上がると、部長は来た道を戻っていく。
すまないって、それで済むとお思いですか。
これはれっきとした……。
「セクハラですよ!千堂部長!」
扉の前に立つ部長の背中に声をぶつければ、ゆっくりとした動作で彼は振り返った。
「人助けの一環だと思ってくれない?」
なんて無茶苦茶な……。
社内恋愛禁止と口を酸っぱくしていた張本人のくせに。