クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「すみません、千堂部長、来てませんかー?」
「やめなよ、真っ暗じゃん。誰か寝てるかもしれないし」
「誰かって誰?千堂部長だったら、襲い掛かっちゃおうかなー」
「待って、ここ、部長の部屋じゃないよ」
酔って陽気な仕上がりの女子社員数人が、部屋の戸を開けたままで話している。
「えー、今夜は絶対千堂部長と過ごすって決めてたのになー」
ブツクサと不満を垂れる女子たちよ、よく聞いておくれ。
その「えー」は、私が言いたい。
ゆっくり寝ていたら、いきなり部長が入ってきたのです。
しかもシングルサイズの布団に忍び込まれているのですよ。
どうしたら、この状況を理解できますか……。
「部長」
「黙れ」
口封じの感触は、態度とは裏腹で少しも威圧がない。
優しいくちづけは、確実に私の心を揺さぶってくる。