クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

「結衣」

 明らかにこちらを向いていると分かる声の届き方に、振り向けなくなった。


「もう寝た?」

「……」

「まだ起きてたりする?」

 自然と目を閉じ、呼吸をゆっくりと深く保つ。
 私は眠っていると暗示をかけるように。



 軋みなく揺れて、背中がほんのり温かさを増した。


 いま、一体どういう状況なのだろう。
 部長が限りなく接近しているのだけは、感覚で分かっているけれど。



「……おやすみ」


 部長は話そうとしていたことを今日にそっと手放すように告げると、私からまた離れていってしまった。


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