クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

「やだなぁ、そんなこと聞いてどうするんですか?」

 無理やり笑って、やりすごしたい。

 気まぐれで聞いただけって言ってくれないかな。



 今日、柏原さんとデスクで話していた時。
 フロアの扉が少しだけ開いたように見えたのは、気のせいじゃなかった。

 見回りに来た警備員じゃなくて、部長がきっと……。



「いま熱があるから……だいぶぼんやりしちゃって、わからないです」


 柏原さんのことなんて、もう好きじゃない。
 今日だってずいぶんな言われようだったし、彼が本当にどんな人だったのかってよく分かったから。



「寝るか。ごめん、今の忘れて」

 部長も隣に入ってきて、2人分の温もりに包まれる。


 ほんの少し顔を倒して彼を見ると、部長も私を見つめていた。



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