クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

 ベッドに横たわって自分のスペースで、ほっと息をついた。


「仕事のこと、考えるなよ。確かに詰め込んだけど、最悪俺が引き受けるし」

「私がやります。ちゃんと打ち合わせに間に合わせますから」

「わかった、わかった。今日あれから残ってたのも、そういう気持ちがあるからだってこと、ちゃんと俺は分かってるから」


 頬に手を添えられ、ゆったりと微笑まれて視線が逸らせなくなった。




 常夜灯の橙が、部長の顔に陰影をつける。

 長い睫毛、品のいい唇、優しく時に厳しい瞳。


 好き……いつの間にか好きになっちゃったんです、私。


 ダメですよね……こんなんじゃ、企画がまたつまづいてしまうかも……。




「今日、アイツと話せて嬉しかった?」

 まどろみの中にいた私に、予期せぬ言葉がかけられて、目を大きく開いた。



「結衣は、まだ柏原が好きなのか?」

 決まり悪そうな部長の表情から彼の気持ちを窺い知ろうとしても、自分に都合のいい想いしか浮かばなくて切ない。


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