クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

 カフェを出て、近隣の駐車場に停めてあった部長の愛車に乗る。
 初めて乗った時に知った部長の香りは、今となっては日常的に私も纏っている。


「ドライブがしたいって、どこがいいの?」

「街に出て買い物がしたいです」

「今日はどこも休みだよ」

「そっか……そうでしたね」

「明日、連れて行ってやるから」

「いいんですか?」

 あぁ、と返されて、満面の笑顔を咲かせてしまった。


 だって、こんな時間が過ごせるなんて思ってなかったんだもん。
 昨日の夜、腐りきってた自分に教えてあげたいくらいだ。



「ちょっと待って、電話だ」

 路肩に停め、彼は携帯を見るなり車を降りた。
 ミラーに映る部長は、ダッフルコートの背中しか見えなくなった。


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