クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

「千堂部長!」

 後ろから声をかけられ、振り返ると同僚が彼女といて、思わず身を隠す。


「大丈夫、きっと結衣だってことはわからないから」

「……はい」

「普通にしてたらいいよ」

 ポケットの中で繋がれた手を、やんわりと繋ぎ直される。
 私が地味を貫いていることをくだらないと言ったのに、こういう時は合わせてくれるのか……。



「明けましておめでとうございます!今年もお世話になります」

「おめでとう。今年は頼むよ、瀬織の企画手伝ってやって」

「もちろんです。彼女、なんだかんだ一生懸命ですからね」

 そんな風に思ってくれてたなんて……感動。
 迷惑かけてしまったり、上手くできなくてじたばたしてばかりなのに、みなさん温かくて本当に助けられてばかりだ。


「……あの、お隣は」

「ん?あぁ……」

 部長が1歩引いて立っている私の手を離し、しっかりと肩を抱いた。


「あまり会社ではこういう話しないけど、俺の彼女」

 じっと見られるとバレてしまいそうで、できるだけにこやかに会釈をしてから思わず俯いた。



< 232 / 361 >

この作品をシェア

pagetop