クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「千堂部長!」
後ろから声をかけられ、振り返ると同僚が彼女といて、思わず身を隠す。
「大丈夫、きっと結衣だってことはわからないから」
「……はい」
「普通にしてたらいいよ」
ポケットの中で繋がれた手を、やんわりと繋ぎ直される。
私が地味を貫いていることをくだらないと言ったのに、こういう時は合わせてくれるのか……。
「明けましておめでとうございます!今年もお世話になります」
「おめでとう。今年は頼むよ、瀬織の企画手伝ってやって」
「もちろんです。彼女、なんだかんだ一生懸命ですからね」
そんな風に思ってくれてたなんて……感動。
迷惑かけてしまったり、上手くできなくてじたばたしてばかりなのに、みなさん温かくて本当に助けられてばかりだ。
「……あの、お隣は」
「ん?あぁ……」
部長が1歩引いて立っている私の手を離し、しっかりと肩を抱いた。
「あまり会社ではこういう話しないけど、俺の彼女」
じっと見られるとバレてしまいそうで、できるだけにこやかに会釈をしてから思わず俯いた。