クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
部屋着のリラックスした姿ですら、途轍もなく格好いいなんて、どうしようもないくらい見惚れていなさいと指示されているかのよう。
「ごめんな、ゆっくりしてただろ」
「雑誌読んだりしてただけなので、大丈夫です」
「そっか」
昨日までは、絶対にリビングで過ごしていた。
この部屋はクローゼット代わりで、彼がいてもいなくても絶対にリビングにいて、一緒にベッドに入って……。
「嫌だったよな。昼間のこと」
おもむろに話し出した彼は、私の瞳をしっかりと見つめてくる。
「強引に、柏原から引き剥がそうとしたって、なかなかそうもいかないってことは分かってたんだけど」
「引き剥がさなくても、私はもう彼を想っていないので」
「そうじゃないよ」
彼の手が動いて、私の手に触れようとしたのが分かった。
だけど、彼は途中でそれを握って、固く結んでしまった。