クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
部屋に閉じこもっていても、何も変わらない。
せっかく、部長と2人きりで堂々と話せる環境にいるんだし、今日ここに帰ってきたのは話すため。
「愛斗さん」
リビングにいる彼に話しかけたものの、携帯を耳に当てて誰かと話している様子で、すぐに口を噤んだ。
タイミングを逃すと、だんだん話しにくくなる。
考えなくてもいいことまで、頭の中を巡るようになるんだ。仕事のためだというのに都合のいい解釈だって、不都合を緩和しようとする。
「……今、電話で話すことじゃない。近々時間を作るから」
少しの間、相手の話を聞いていた彼が、そう前置きして電話を切った。
「どうした?」
ほらね。
そうやって何事もなかったことにするでしょ?
私が妬いてるなんて、微塵も思いもしないんだ。