クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

「朝ご飯、作るの?」

「昨日作っておいたので、温めればすぐ準備できます」

「結衣は出社何時?」

「今日は客先に直行なので、8時に家を出れば間に合います」

「あ、そう……」


 ぐるんと視界が回ったと思ったら、真下に彼。

 自然と脚を開いて、跨ぐ体勢になった私をぎゅーっと抱きしめた彼が、耳元で深く深く呼吸を始めた。



「いつから、見てたの?」

 問いかけの意味がわからず、小さく聞き返せば、同じくらいの小さな吐息が返された。



「俺が寝てるの、見てたんだろ?」

「あ……はい。5分ほど」

「楽しいの?それ」

「はい、とっても。今日は寝言を言ってましたよ」

 クスッと笑うと、顔を埋めた彼の首筋が熱くなってきたのがわかった。



< 335 / 361 >

この作品をシェア

pagetop