クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

「本当に、間に合っていますので」

「何が」

「充実感とか」

「……とか?」

「恋愛、とか」

「言わせてもらうけど、柏原のどこがいい?そんなにいい男か?俺が女だったら、間違いなくアイツは選ばない」

「私だって……!!」


 ……黙りこんだ瀬織を見つめていたら、今日までの色々を思い出す。


 入社して頑張っていた頃。

 商品企画部に配属されても、雑用ばっかりで華々しい業務は他に譲っていたこと。
 それでも腐ったりしないで、評価を受け入れてきたこと。


 そんな健気な女、誰だって助けてあげたいって思うのが普通だと思うよ。



「溺れ死にかけたくせに、今さら強がるなよ。とにかく、今は俺に掴まれ」


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