クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「聞いてる?」
「はい」
「分かった?」
「部長命令、ですか」
「そう」
テンポよく投げ合った言葉が、突然止まる。
同時に、彼女の動きも。
「瀬織さんって、反応が漫画みたいだな」
「からかうなら、もっとマシな冗談にしてください」
「冗談だなんて、いつ言った?決定事項だから。誰にも言うなよ、誤解される」
髪の隙間からのぞいているツンとした鼻の頭を押せば、彼女はまた頬を赤らめたように見える。
「企画が躓いたのは、私生活が充実してないから。俺が担当に指名したんだし、責任とって“リア充”っていうやつを与えてやる」
「け、結構です。私、こう見えてそれなりに充実……」
「してないから、こんなことになってんだろ」