クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
瀬織が同居するようになって、毎日が色濃くなった。
誰にも知られてはいけない秘密を共有している感覚が少しは2人の距離を縮めてくれた気もする。
世間では珍しくない社内恋愛の醍醐味というものを、まさに実感しているところだ。
あくまでも上司として見ているから、“最後の壁”は想像以上に分厚そうだけど。
「ただいま」
「お疲れさまです」
「……やり直し」
玄関ドアの鍵を動かして、施錠しなおす。
「ただいま」
「おかえりなさい。……ま、愛斗さん」
「35点」
――可愛すぎるんだよ、お前は!!
あと35点ぶんしか余裕がない。
日を追うごとに彼女の魅力を思い知らされていく。
ショックを受けた顔をする“結衣”の横を素通りしてから、思い切り顔を緩めた。
俺が告白するまで想いに気づかずにいてくれるなら、しばらくは片想いでいようと思う。


