クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

　人目のある環境で、こっそり付箋攻撃……恋愛禁止の社内であり得ない出来事に、心臓が全身の血液を奏でる。


　つつつ、とマウスを引き寄せ、傾けた隙間から付箋を取り出し、広げていた資料の上で同化させた。


　よし、第１関門クリア。ここで誰かに見つかりでもしたら、明日から私の居場所はなくなると言っても過言ではないと思う。



　折りたたまれた付箋を片手で開き、視線は画面と資料を往復させる。携帯の画面が反転したけど、今はそれどころじゃない。



『地下のパーキングに来てください』

　地下駐……って、なぜそんなところで待ち合わせを？
　一緒にランチに行くだけなら、現地集合でいいのでは…………ちらりと千堂部長を見れば、パソコンを見つめていた視線が交差して、ウインクされてしまった。