クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

「で、あとどのくらいで終わる?」

「21時には帰ります」

「ってことは、今日はチャンスなさそうだね。今度時間作ってよ」


 ……はい? 今なんて仰いました?
 薄化粧の目元は驚きを隠せず、パチパチと音がしそうなほど瞬きを繰り返す。

 時間を作って、という意味は、つまりその……。


「さすがに休日にとは言わないからさ。仕事早めに終われそうな日に、食事でも」

「あの……」

「なに?」

 って、見つめないでいただけないでしょうか。
 興味がなくても、さすがに社内イチのイケメンと名高い顔面が近くに……


「瀬織さんってさ」

 私の名前を知っていることにも驚きだ。
 なぜ柏原さんともあろう人気者が、日陰地味子の私を知っているのか。


「は、はい……」

「結構、気になるんだよね。俺的に」

 それじゃ、と言ってあっさり帰っていく彼とは、今日初めて話したはずなのに。


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