クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
私も随分と調子がいい。
ついさっきまで、柏原さんから連絡がなくて落ち込んでいたのに、部長から差し入れをもらって空腹が満たされ、デザートのような不意打ちの微笑みで機嫌が戻ってしまった。
せっかく佳乃さんの威圧から逃れようとしていたのに、逆効果だった。
部下を可愛がることは悪くない。でも、あからさまなのはちょっと困る。
特に、私に限っては困る以外の何物でもない。部長はああ言っていたけど、次からはちゃんとランチも取って仕事を円滑に進めていかなくては。
終業時間を迎え、佳乃さんはせかせかと帰宅していった。
新入社員くんは同期の男子とデスクで世間話をしているし、他の部署もそれなりにまだ賑やかだ。
だけど、傍らの定位置に置いた携帯だけは、しんと静まり返ったまま。
さすがにランチの返事をこの時間になってまで求めはしないけれど、放っておかれたくはない。
つき合って数日。今が1番キラキラできる時。
無条件で恋に没頭できるはずなのに、柏原さんがそれを許してくれない。