クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「どうぞ、お気遣いなく……私、頑張ります」
企画が本格的に走り出すまで、実際に商品が店舗に並んでから……企画は立ち上がってレールに乗ったら、採算の無いものじゃなければ終わりがない。
立ち止まって考える時間だってあるだろうし、上手く行かなくて思い悩むことだってあるはず。そのたびに、こうして部長に気を遣われてしまうのは望まない。
「頑張ってくださいね、瀬織さんには期待しています」
「ありがとうございます」
「それと、私が勝手にしていることですから。部下を可愛がるのは悪いことではないはずです」
羽根が舞うように微笑みを見せられて、思わずサンドウィッチを落としそうになった。
ここが会社じゃなかったら、大いに期待をしてしまうところだ。