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浪岡さんのお話は、疲れ切った心に「本当に大切なものは何か」を温かく語りかけてくれます。人生は全てにおいてタイミングです。このお話も然り!最後はやっぱりハッピーエンドだし。主人公に感情移入すること、間違いなしです。
恋愛において想いの強さ以上にタイミングは重要です。 もしも風が強くなかったら。 ストッキングが伝線しなかったら。 時計が止まっていなかったら。 どれひとつ違っていたら、この恋は始まらなかったかもしれない。 何よりも同じ時間に生まれたからこそ出会えた。 デジタルでもアナログでも、同じ刻を生きられることが何よりも幸せですよね。 そんな偶然がタイミングよく絡まることが、もしかしたら運命なのかもしれないと思わせてくれる2人の物語です。 幾度も移りゆく四季を感じながら、それでも1分1秒を惜しむような素敵な恋です。 まさに精密機械のように、細かくて繊細な描写で物語はゆっくり進みます。 ゆっくり進みますが長くは感じません。 長く感じないのに噛み締めるようにじっくりと味わえます。 焼き芋のようにほんのり甘く、いつまでもずっと食べ続けたいこの物語、ぜひたくさんの人に読んでもらいたいです!