友達以上、恋人未満
「……遅い」
「あはは、ごめん…」
「しかも…弁当は?
今日ないの?」
「ごめん…今日は…」
「…なんかあったろ」
「えっ?
なんかって……?」
「とぼけんじゃねーよ。
目、見りゃわかるよ…
なんで、そんな赤いの?
泣いたからだろ?」
やっぱり大地には
隠せないのかな―…
「で、でもたいした
ことじゃー…きゃっ!!」
カシャンっ
大地は勢い良くあたしを
フェンスに押しつけた
「なんだよ…言えよ
そんなに俺って頼りねぇ?」
両手首をつかまれ
フェンスに追いやられ
挙げ句の果てには顔が
ものすごく近いよ―…!!
直視できない……
「目、そらすなよ」