ケダモノ、148円ナリ
慌てて、
「って、テレビで言ってましたっ」
と叫んで、なお笑われる。
「大丈夫だ。
俺はずっと言い続けるよ」
どきりとしていた。
磨かれていない曇った窓のせいで、やわらかく変化した夕暮れの光が自分を見つめる貴継の顔を照らしている。
びっくりするくらい綺麗な、この顔にどきりとしたのだろうか。
いや、たぶん。
穏やかに自分を見つめてくるその表情に。
貴継がゆっくり口づけてくる。
なんだろう。
抵抗しづらい。
だが、そう思ったとき、携帯が鳴り出した。
「……うるさい、切れ」
と貴継が明日実の鞄を見る。
「あ、でも」
会社からかも、とまたすぐ却下されそうな言い訳をして、出ようとしたが、貴継に止められた。
「待て。
嫌な予感がする」
俺が切る、と貴継が横から携帯を取る。
着信画面を見た貴継は、渋い顔をし、
「着信拒否するの、忘れてたな」
と呟いていた。
「って、テレビで言ってましたっ」
と叫んで、なお笑われる。
「大丈夫だ。
俺はずっと言い続けるよ」
どきりとしていた。
磨かれていない曇った窓のせいで、やわらかく変化した夕暮れの光が自分を見つめる貴継の顔を照らしている。
びっくりするくらい綺麗な、この顔にどきりとしたのだろうか。
いや、たぶん。
穏やかに自分を見つめてくるその表情に。
貴継がゆっくり口づけてくる。
なんだろう。
抵抗しづらい。
だが、そう思ったとき、携帯が鳴り出した。
「……うるさい、切れ」
と貴継が明日実の鞄を見る。
「あ、でも」
会社からかも、とまたすぐ却下されそうな言い訳をして、出ようとしたが、貴継に止められた。
「待て。
嫌な予感がする」
俺が切る、と貴継が横から携帯を取る。
着信画面を見た貴継は、渋い顔をし、
「着信拒否するの、忘れてたな」
と呟いていた。