ケダモノ、148円ナリ
「こっちのお嬢さんは?」
と大和は明日実の前に座りながら訊いてきた。
「あ、はい。
佐野明日実です」
よろしくお願いします、と頭を下げる。
「ああ!
例の人事預かりの」
例のってなにーっ? と思ったのだが、貴継が言っていた通りに、
『君が、何処の部署に持って行けばいいのかわからない困ったちゃんだねっ』
と愛想よく返されても困るので、黙っていた。
そのとき、
「此処、いい?」
と後ろから声が聞こえた。
よく響くいい声だ。
振り返るまでもなく、智子たちから、いやーっ、天野部長ー、と歓声が上がる。
さっき、実は怖い天野部長とか言ってたくせに、と明日実は、そのはしゃぎようを恨めしく眺めた。
「どうぞ、どうぞ」
と言う美典たちは、笹原を押し退けかねない勢いだ。
大和が振り返り言う。
「なんだ。
珍しいですね、天野部長。
社食で食べるなんて。
お口に合わないんじゃないですか?」
と大和は明日実の前に座りながら訊いてきた。
「あ、はい。
佐野明日実です」
よろしくお願いします、と頭を下げる。
「ああ!
例の人事預かりの」
例のってなにーっ? と思ったのだが、貴継が言っていた通りに、
『君が、何処の部署に持って行けばいいのかわからない困ったちゃんだねっ』
と愛想よく返されても困るので、黙っていた。
そのとき、
「此処、いい?」
と後ろから声が聞こえた。
よく響くいい声だ。
振り返るまでもなく、智子たちから、いやーっ、天野部長ー、と歓声が上がる。
さっき、実は怖い天野部長とか言ってたくせに、と明日実は、そのはしゃぎようを恨めしく眺めた。
「どうぞ、どうぞ」
と言う美典たちは、笹原を押し退けかねない勢いだ。
大和が振り返り言う。
「なんだ。
珍しいですね、天野部長。
社食で食べるなんて。
お口に合わないんじゃないですか?」