☆゚+.〈BL〉 GAME ゚+.☆
「貴也、凄いね❢❢

二回食べただけで再現できるなんて」

上手くできてよかった。

「洋食、好きだからな……」

まぁ、理由はそれだけじゃないけどな(苦笑)

「冷めない内に
二人のところへ持って行こう」

食器棚から皿を出し、盛り付けて
四人分のカルボナーラを持って
リビングへ向かった。

「今日は俺が作ったんだ」

自信満々に言ってみた(笑)

「美味しそうだね♬♡

それに、貴也のご飯久しぶりだ♡*。」

確かに久しぶりだな(笑)

最近、慎の家に行ってなかったな……

亮の隣に座って俺達は食べ始めた。

皆でいただきますと手を合わせた。

「美味いな」

一口食べて雪村が言い
さっきの亮と同じことを言った。

「ん? この味、何処かで……」

そりゃそうだ(笑)

あの店のカルボナーラを
再現したつもりなんだから。

「静も気付かないんだ(笑)」

亮も気付かなかったもんな。

「二人が連れてってくれたあの店」

俺がこたえると雪村が納得した。

「俺も最初、気付かなかったんだよ」

「やるな、春日井」

雪村に褒められた。

「サンキュー//////」

とりあえず、礼を言っといた。

「そぉだ、例のGAME
夏休み前に終わったな」

残りの五人が部活に
入っててよかったよな(苦笑)

「結果はどぉなったの?」

亮は直接関わってなくても
早く結果が知りたいらしい。

「慎と染野本人と俺を除いた
三十九人中十四人って結果になった」

夏休みまで
追いかけ回されるのは御免だからな
終業式前に終わってよかった。

安心して夏休みがおくれる。

「これで聡君も少しは大人しくなるかな?」

少なくとも 夏休み中は
何もやらかさないだろう。

「二学期は平和だといいね」

ぁはは( ̄∀ ̄;)

「そぉだな」

お泊まり一日目は
宿題なんて忘れて四人で沢山話した。

ついでに言えば、雪村も泊まるらしい。

「なぁ、雪村と慎は好き人いないのか?」

話題が尽きてかけてきたから
二人に恋バナをふってみた。

「そぉ言えば最近、
静の恋バナ聞いてないな」

亮も便乗してきた。

ニヤニヤしながら雪村に詰め寄っていく。

「今はいない」

亮が詰め寄るごとに雪村は下がって行く。

「嘘だね。

静が隠してるだけで
俺は知ってるんだから」

その言葉に雪村が焦り出した。

俺にはさっぱりわからない。

「なぁ、雪村の好きな人って誰?」

誰が好きなのだろうか?

「貴也、気付いてないの?」

質問を質問で返された。

「わかんないから訊いてんじゃん」

呆れながら言うと、鈍感と言われた。

「見てればわかると思うんだけどな」

どうやら、教えてくれる気はないらしい。

まぁいいか……

結局、雪村は言わなかった。

しかし、気付いて次の日の夜に
明らかになることをまだ知らない。

お泊まり二日目(夏休み一日目)
俺達は何もせずダラダラと過ごしていた。

「あ゛ち゛ぃ〜」

七月半ばの気温は三十度を越えている。

「言うなよ、余計暑くなるだろう❢❢」

雪村の言い分はわかるが暑いものは暑い。

「僕も暑いです」

慎も同じみたいだ。

「笹山、お前まで言うなよ」

三人でくだらない言い合いをしていると
亮が麦茶を乗せたお盆を持って
キッチンから戻って来た。

「ちょうど、
お茶が飲みたかったんだよ」

ナイスタイミング❢❢

「それはよかった」

あれは夕方の話で今は夕食後……

話は雪村の好きな人。

「はぁ~わぁたよ、言えばいいんだろう」

呆れたような諦めたような
ため息をついてから言った。

「俺が好きなのは……
笹山……お前だよ//////」

はぁ~!? マジか(驚)

「僕ですか……?」

告られた本人も吃驚している。

「やっと言ったな」

まさか、雪村の好きな人が
慎だったとは驚きだ。

「おい慎、どうすんだよ?」

何時までも放心している場合じゃない。

慎の方を見ると顔が真っ赤だった。

こりゃ、脈ありかもな(笑)

「雪村先生」

答えが出たんだな。

「僕なんかでいいんでしょうか」

やっぱりな(ニヤリ)

「笹山、それは……」

雪村の緊張したところなんて
初めて見たな。

「僕なんかでよければ、
宜しくお願いします」

慎がニコッと笑った。
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