拾われた猫。
「左之のことは好きだよ」
素直にそう言うと、総司は目を見開いた。
怒ったように目を細めて、私から目を逸らした。
その時、左之が大きな溜め息をついた。
「お前の好きはややこしいんだよ。
要は口づけ出来るかどうかだ」
〝口づけ〟……。
そんなことは私にだってどういう意味か分かる。
2人は何故か私を見て驚いていた。
そして私の顔も何故か熱を帯びている。
「雨ちゃん、……照れてるの?」
総司に図星をつかれて、反射的に台所を飛び出してしまった。