拾われた猫。
その名前を呼ばれるのを待っていたかのように、猫又はピクリと反応し、「ニャー」と鳴いた。
「お前の元の世界での通り名か」
意外そうに目を見開いていた。
「私はここに来て変わったんだよ。
私に似ていたこの子もここに来て変わったのなら、この名前はきっとこの子に相応しい」
Noahはもう居ない。
だからこそ、Noahの名前をこの子にあげたい。
左之は穏やかに笑って、私の頭を撫でた。
「何?」
コテンと首を傾げる。
左之は「別に」と言いながらも、しばらく私の頭を撫でていた。