サヨナラの行方
それを決めていたから、悠月の個人情報を池田に教えたんだ。
その責任を問われてもいいと。
彼は大変だろうな。
そんなことを思いながら、池田と別れた。
それから家に帰った俺は、家を出る準備をした。
とりあえず、何日か泊まれるだけの用意を。
あとは、状況に応じて買えばいい。
俺が帰ったのは夜も遅くなっていたが、家に彼女はいなかった。
休日にどこへ出掛けているかは知らないし、興味もない。
誰と逢っていようが、俺には関係なかった。
結局、こうやって出掛けてしまうのだから。
俺がいようがいまいが関係ないと思った。
彼女がいない間に、ある程度準備をして部屋も片付けた俺は、もらってきた離婚届に記入した。
そして、辞表も書いて準備万端にしたところで眠りについた。