サヨナラの行方
全然、意味が分からない。
私がいなくなったからどうだと言うのだろう。
どこから、そんな自信がくるんだろう。
「冬馬さんは、澤村悠月に同情してるのよ?自分のせいで死んだからって。
だから、こんなものを渡したのよ」
そう言って、なんだか紙切れを投げた。
うまく広げられたソレは、離婚届だった。
確か、置いてきたと言っていた。
課長の部分は書いてあり、彼女は一切書いていない。
まだ、同意はしていないらしい。
まぁ、この状態じゃ無理だ。
それに、私は同情して欲しい訳でもないけど。
生きている今、それも当てはまらない気がする。
「死んでたら同情、生きていたら勘違い?バカバカしい」
呆れたように課長が冷たく言い放つ。