サヨナラの行方
当然のように、課長に婿養子になれと言った。
子供を取る気満々らしい。
そう言われると思っていたから、私は話したくなかった。
だけだ、課長は大丈夫だからとリラックスしながら話している。
何か策でもあるのだろうか。
「ご両親に、こちらを預かってきました」
そう言って、封筒を差し出す。
両親が首を傾げながら封筒を開けると、手紙が入っていた。
その手紙を静かに読み出すと、なぜか両親の顔色が変わる。
そして、バッと顔をあげる。
その表情は、完全に青ざめている。
「僕は婿養子にはなりません。もちろん、悠月も子供も渡しません」
にっこりと笑ってそう言い放つと、課長に立つよう促される。
「僕ら家族に手は出さないで下さい。まぁ、2度と逢わないと思いますが」