全力片思い
それから学校まで四人で一緒に向かったものの、ポツリポツリと会話が交わされるだけで微妙な空気のままだった。


そして始まった歩く会。

学校着いてからも、バスでスタート地点に向かっている間も近くには柳瀬と笹沼くんもいたから、光莉とまともに話せていない状態だった。


どうしてこうなっちゃうかな。

今日は楽しく過ごそうと思っていたのに。


「いよいよだね、頑張ろうね萌」

「うん」

普通に会話しているけれど、朝のことが気になって素直に心から笑えない。

それはもしかしたら光莉も同じなのかもしれない。

どことなく無理して明るく振る舞っているようにも見えてしまうから。


「やべ、今日は日差し強いな。帽子持ってくればよかった」

「別に平気だろ」


柳瀬と笹沼くんもいつも通りに見えるけど……やっぱり柳瀬が無理しているように見えてしまう。


そういえば柳瀬、前に笹沼くんに自分の気持ち打ち明けたって話していたけど……今も色々と相談しているのかな?
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