恋して愛して
好きだと
【恭介side】

学校に行く意味すら分からなくなってた4月頃。

高1の冬から、学校に行くのはやめて、中学の頃の友達と遊びほうけてた。


友達の家に泊まった次の日、家に帰ると1人の女が立ってた。

また、同じ学校のやつらか。制服を見て分かった。


「なにしてんの」

話しかけただけなのに、肩が上がるほどびっくりしたようだった。

なんだこいつ。背も小せーし、小柄だし。

こんなやつ、学校にいたか?

びびりながら、こっちを向いた。

「同じ高校のやつが、俺の家になんか用?」

女は、俺に手紙を押しつけて帰った。

なんなんだ。あいつは。


翌日。

「雨降りそうだし、帰るわ」

俺は、友達に傘を借りて帰ることにした。

まぁ、そしたら案の定雨が降った。

まさか、今日はいねえよな?
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