恋して愛して

遭遇


「うそ!よかったじゃーん!」

長い夏休みも終わり、久々の学校。

その放課後、珍しく部活のない花恋と一緒に帰る。

その時に、恭介君と花火を見に行くという話をした。

「よかったのかな…?」

「当たり前じゃん!これを機に付き合うかもね?」

「や、やめてよ。きっとそういう意味で誘ってくれたんじゃないよ。」

恭介君だって、そういう意味で誘ってくれてるわけじゃないと思うし。

私に花火を見せてくれる。優しさだよ。

「でも、仮に告白でもされたらどうするの?」

「えっ。そ、それは…」

「あ。あたしこっちだから!また明日〜」


花恋と分かれて、一人で歩く。

と、とにかく。冷静に楽しもう。

それだけで、いいよね。

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