恋して愛して

当日になってしまった。

花恋に、「祭りなら絶対浴衣!浴衣に惚れない男なんていない!」って言われて、

しょうがなく、浴衣を着る。

しょうがないと言いながら、恭介君がなんて思うか気になってた。

鏡で何回も確認して出発した。


待ち合わせ時間の10分前に、駅前に到着した。

恭介君、どんな反応するかな。

私のこと見て、なんとも思わないかな。

ドキドキしながら、恭介君を待つ。


「優衣?」

後ろから恭介君が声をかけてきた。

「あ、恭介君」

「よし。行くか」

あれ?何も言われなかった。

なんか、、


「どうした?」

「あ、ううん!行こっ」

私が歩き始めるとちょっと小さめの声で

「…浴衣、似合ってんじゃん」

そういう声が聞こえた。

「あ、ありがとう。」

多分、顔が少し赤くなってると思う。

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