最後の100日~君に幸あれ~
「美奈は変わった。
笑わなくなった。」
「え…?」
「僕が笑わせるから。
それが美奈への復讐。
美奈…これから毎日ここに来てね…?」
「なんで私に復讐を?
私はあなたに…ルイさんに初めて会ったのに。」
ルイさんは悲しげに微笑みながら私の頬を撫でた。
その手がとても暖かくて優しくて胸の奥が痛くなった。
「そうだね。
初めて会ったけど、俺は君のことをもっと昔から知っている。」
「昔から…。
私は幸せになっちゃいけない。
笑っちゃいけない。
だから、私に構わないで」
ルウの幸せを奪った私には幸せになる資格がないんだ。
だから今までもずっと一人で居るんだ。