最後の100日~君に幸あれ~

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お昼休みになり私達は屋上へ向かった。

「外は寒いよねぇ。
だけど校内だと静かに食べれないし」

「だね。
ちゃんと上着きてきた??」

葵ちゃんの方を見るとちゃんと上着をきていた。
屋上はそろそろ寒いよね。

最近お昼休み以外に屋上へ行ってもルイの姿を見ない。

会いたいなぁ。


「おっ。きたきた。
美奈ちゃん早く」

待ってましたと言いたげの祐一君と二階堂君。

最近二階堂君と葵ちゃんがいい雰囲気なんだよね!

「葵、寒くない?
これ着てなよ」

そういい二階堂君が葵ちゃんの肩にジャケットを着せる。
葵ちゃんの顔がだんだんと赤くなっていく、可愛い…。

ーパサッ

無言で私の肩にジャケットを着せて私の顔を見る祐一君。

「祐一君が寒いでしょ?
私は大丈夫だよ!」

祐一君に風邪を引かれたら困る!

「俺寒くないからいいよ。
美奈ちゃんは女の子なんだから着てなさい」

優しく微笑んだ祐一君に『ありがとう』とつぶやき少し俯いた。

くだらない話をしてご飯を食べる。

それが毎日の楽しみになっていた。

来年もその先もこの四人でこんな風に楽しく過ごしたいと思う。


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