最後の100日~君に幸あれ~

淡い恋心~11/30~


ルウの元へ行ってからしばらく経った。

屋上へ行ってもルイは全く姿を見せなかった。

だが、あの日以来祐一君や二階堂君との距離が縮まった。

特に祐一君君との距離が近くなった。

祐一君のちょっとした仕草でさえドキッと胸が高鳴った。


もしかしたらこれが"恋"というものなのかもしれない。

祐一君は私にものすごく優しくしてくれる。


だけどそれが逆に勘違いしてしまいそうになる。


祐一君や二階堂君、葵ちゃんがいつもそばにいてくれた。


でも、そこには一本の線が引かれていた。

線を引いたのは私。

そんなもの引かなくてもきっと彼らは私のことを受け止めてくれる。

だから、私は過去を話そうと思った。

受け止めてくれなかったらどうしよう。と不安が募る。

でも、本当の友達になりたい。

一本の線を引かない、自然体で話し合える友達…。


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