最後の100日~君に幸あれ~

冬になっても私達は屋上でお昼を食べている。

お昼になり私達はそれぞれご飯を食べ始めた。

私は不安や緊張で食欲がなくお弁当へ手をつけなかった。


「あの…みんなに話があります」


私の声に三人は私の方へ顔を向け首を傾げた。


「みんなのこと大好きだし友達と思ってる。

でも、私とみんなの隙間には一本の線が引かれていたんだ。

だから、それをなくしたいの。


私は最低な人間…だけど、話を聞いてもらえるかな…?」


震える声でそういうとみんなの頷いてくれた。

私は一つ息を吐き過去を話した。

お父さんのこと、ルウの事。


「私のせいでルウが死んでしまったの。

私は幸せになっちゃいけないはずなのに、みんなと出会ってものすごく幸せで…ずっとみんなとこうやってくだらないことで笑い合ったりしたいって思って…」


私は無言になった。
拒絶されたらどうしよう。

その不安が私の心を埋める。


「美奈ちゃん。話してくれてありがとう。
同情とかはしないよ?美奈ちゃんされたくないでしょ?」

祐一君の言葉に私は頷いた。

「過去に何があろうと美奈ちゃんは美奈ちゃんだよ!
私はこれから先も美奈ちゃんと仲良ししたいよ。

話してくれてありがと…。」

そういい葵ちゃんは涙を流した。


「ちょ、なんで葵がなくわけ。

奥村さんそんな小さな体で大きなものを背負っていたんだね。
ごめんな、気づけなくて。

話してくれてありがとう。
これからも友達でいよう」

二階堂君が少し微笑んでそう言った。

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