最後の100日~君に幸あれ~
「ねぇルイ。
まだルウはこの世にいるの?
いるなら『美奈がありがとう』って言ってるって伝えて。」
ルウ…ありがとう。
ルイは少し驚き優しく微笑んで『あぁ』と頷いた。
「もう一つ聞きたいことがあったの。
ルイはなんで…」
「ん?」
私と最初に会った時『復讐をしにきた』なんて言ったの?
そう言葉に出してしまいそうになりやめた。
ルウの話を聞いて私に復讐をってことなんだろうか。
聞くのが怖い。
「どうしたの?美奈」
ルイの目はまっすぐと私を見つめる。
怖くて聞けない。
「ル、ルイは天使?」
違う質問をしてみる。
ルイは本当に天使なのかもしれない。
ルウとの思いを繋いでくれて、お父さんの想いも…。
「天使…?ははっ」
ルイが突然笑い出し私は驚き首を傾げた。