最後の100日~君に幸あれ~

クラスへ着き自分の席の前へ立つと、クラスメイトから驚きの声がコソコソと聞こえた。

私はそれに動じず席に着く。

「そこの席奥村美奈ちゃんの席だよ」

クラスメイトの名前は分からないが女の子が話しかけてきた。
私を別人だと思ったのかな?

「知ってるよ。
私は奥村美奈だから、親切にありがとう。」

そういうと周りはシーンと静まり返った。
髪を切って眼鏡をはずしただけでこんなに驚かなくても…って驚くよね。
あんなに地味だった私が髪を切ってきたんだもん。

「奥村さん!おはよう!
か、髪切ったんだね!」

隣の席の男子が私へ挨拶をする。
今まで話しかけてこなかったのに…。
少しだけ頬が赤いのは気のせいかな?

「おはよう。」

そう無表情で私は返事をした。

早く昼休みになってほしい。

ルイさんに褒めてもらいたい。

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